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いよいよ「Human and Animal」展が岩手県立美術館にやってきます!

5/28/2022 この日あなたはベス・カヴェナーに出会う

Exhibiting Artists
Kim Simonsson (Finland) / Beth Cavener (USA) / Stephanie Quayle (UK) Susan Halls (UK) / 奈良美智 (Japan)  The exhibition will show over 100 works and drawings

特別展

Human and Animal – 土に吹き込まれた命

21世紀陶芸の革新

出品作家(5名) 
Kim Simonsson(フィンランド)、Beth Cavener (アメリカ) 、Stephanie Quayle (イギリス)、Susan Halls (イギリス)、奈良 美智(日 本)、5名の作家の新作、ドローイングを含む、計約100点を展示します。

於:岩手県立美術館 Iwate Museum of Art

会期:2022年5月28日(土)〜7月3日(日)

https://www.ima.or.jp/exhibition/temporary/20220528.html

日 程

主催
滋賀県立陶芸の森
Human and Animal展実行委員会 (Executive Committee of Human and Animal)

企画協力
株式会社 ヒューステン(英語表記 hus-10, Inc.)
167-0022 東京都杉並区下井草3-15-8
TEL 03-5930-1133 FAX 03-5930-3311
Email: 2021human.and.animal@gmail.com

いよいよ『Human and Animal』展が岩手県立美術館にやってきます。アメリカからBeth Cavener、イギリスからStephanie Quayle、フィンランドからKim Simonsson、そして日本から奈良美智、今世紀の美術界を代表する作家の作品、100点余が展示されます。

岐阜県現代陶芸美術館で2021年4月にスタートした本展覧会は、2021年6月から12月滋賀県立陶芸の森陶芸館に巡回し、今年岩手県立美術館で開催します。今会期がこの作品たちに出会える最後の機会となりました。

霊長類学・人類学者の山極壽一氏のメッセージ「特別展に寄せて」の寄稿と、会期中のご講演、また本展にまとまった作品群を出展しておられる画家・彫刻家の奈良美智氏によるご講演も予定されています。

展覧会趣旨
近年ますますアートやデザイン、陶芸や彫刻といった領域の境界線が曖昧さを増してきています。それは日本だけでなく海外でも、器の素材から離れあらためて土の造形がアートと捉えられることで、土のさまざまな可能性が見いだされています。そこには、陶芸の素材ならではの優れた可塑性や、焼成方法、自然と人間、現代社会との関わりなど、さまざまな要素が浮き彫りにされています。

今回の出品作家のアメリカで注目されるベス・カヴェナーは、土のもつ可塑性を生かしながら動物の毛並みや動きをリアルに表現し、人間の心理を映し出します。また、イギリスのステファニー・クエールは、土で大胆に形づくりながら、動物たちの生き生きとした動きを表現し、動物がもつ本能に迫り、あるべき人間と動物との関係を探っています。同じくイギリスのスーザン・ホールズは、イギリス陶芸基盤にあるうつわの形から動物の形に膨らませています。そしてラク焼を駆使しながらリアルに動物を表現しています。フィンランドのキム・シモンソンは、人間や動物の造形を通して人間社会の純潔や冒とく、緊張と弛緩、権威に対して日本の“かわいい”に象徴されるポップカルチャーなど相対する様相を組み込んだ世界をつくり出しています。そして日本の奈良美智は、粘土に表現素材を変えることにより、彼の絵画に登場する独特の人物のモチーフから、3次元の中に新たなイマジネーションを広げています。彼の陶芸作品からは、土と対話するなかで生み出される奈良のもうひとつの世界をみることができます。

人や動物は、芸術の中でも原初的なモチーフながら、彼らは土の特徴を生かすことで、スピード感や躍動感、リアリティ溢れる個性的な表現で、人間の心理や動物の本能を探りながら心の中の形を表現し、その姿は、まさに命を吹き込まれたようです。本展覧会では、土と対話しながら生み出される土のアートの最先端を、日本やアメリカ、ヨーロッパの今、注目される代表的な作家たちの作品を通して、浮き彫りにします。

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works

NEWS ヒュース・テン セミナー  第2弾  !

4/19「ドロシーの透光性のある磁器練り込み技法とその表現性についてのワークショップ」

昨年7月に開催いたしましたドロシー・ファイブルマン氏のスライドレクチャー&デモンストレーションについて、ご出席された方からもう一度の声を多くいただき、参加できなかった方から是非との希望をたくさんいただきましたので、この度下記のとおり、第2回ドロシー・ファイブルマンのワークショップを開催いたします。

ドロシー・ファイブルマン氏は土を使う練り込み作品で世界的に名高い陶芸家です。アメリカ生まれ、ロンドンで活躍、1993年から常滑にも工房を持ち制作を続けています。参加者による実際の制作はありません。(※ドロシーが表現するすべての内容は、万国著作権条約および関連する法律の保護対象です。)

日時:2013年4月19日(金曜)午後1:00 – 4:00

会場:新宿陶房(東京JR新宿駅より3分)

参加費:12,000円

定員: 25名(定員に達ししだい締め切らせていただきます)

内容:・カラー粘土の作り方・練込技法・成形の仕方・仕上げ法・焼成の仕方

今回はデモンストレーションに時間を使い、仕上げ・焼成のご説明までいたします。

参加ご希望の方はヒュース・テンまでお電話またはメールでお申込下さい。電話・メールによる受付の上、参加費をお振込いただき、確認の上で受付票及び詳細をご送付申し上げます。

お問い合わせ・お申し込み先:

電話 03-5930-1133
メール info@hus-10.com

去年の様子とワークショップの報告

午後1時開催のワークショップに、ドロシーさんは11時すぎに来られ、先に送ってあった作品展示のためのライティングボックスを設置。常滑から持ってこられた作品をそれぞれに展示、さながら小さな展覧会といった趣でした。ドロシーさん手作りのライティングボックスの光が、繊細な練り込み作品を浮かび上がらせ、薄明かりに浮かび上がり、美しい作品を実際に見る機会に参加者は大喜びでした。

スライドレクチャーではご自身の作品をスライドで解説、ロンドンのビクトリア・アンド・アルバート美術館やニューヨークのメトロポリタンに所蔵されるドロシーさんの作品の写真も紹介されました。その後デモンストレーション、質問と進み、丁寧な実技紹介におおいに盛り上がりました。パワフルで疲れを知らない、繊細な技術を惜しげもなく紹介してくださった講師のドロシーさん、本当にお疲れさまでした!

今回は、6月に行われた常滑の2-day ワークショップに参加された方もヒュース・テンでのワークショップに再度参加され、常滑で言及されなかった事柄や理解出来なかった事も確認できて、とても良かったとおっしゃって下さいました。

パワフルなドロシーさんの実演に参加者からは熱心な質問が相次ぎ時間は大幅に延長。4時終了の予定が6時過ぎまで続きました。幾何学模様の青の練り込み作品が完成したときは参加者から感嘆の声が上がりました。ご本人からはろくろの利用についても説明する時間がなかったことを残念がっておられ、また参加者の方からもさらにワークショップを、との希望をいただき、今後もシリーズでワークショップを開催する事をお約束しました。

また、ワークショップに協力してくださった新宿陶房の代表・江崎氏も最初から、最後までおつきあい下さいました。お礼申し上げます。

そしてなによりも参加してくださった皆様、本当にお疲れさまでした、ありがとうございました。ワークショップのあと、ご自身の超薄手の透光性のある磁土による作品をヒュース・テンまでお持ちくださり、見せてくださったお客様もおられます。みなさまにいろいろと教えていただく素晴らしい機会でした、感謝申し上げます。

お問い合わせ・お申し込み先:

電話 03-5930-1133
メール info@hus-10.com